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191010

貧乏な昔の話:私の父親は自分の記憶では保健所に勤めていた。徴兵から復員し、8月14日の空襲にあい終戦となる。この空襲で住江町に住んでいた親戚も何人か死んだと聞いた。母親は身重のなかで空襲に怯えたらしくそれで生まれたのが姉である。物のない時代に姉を育て4年経って私が生まれることになる。闇市が無ければ飢え死にしそうな戦後の物のない時代である。ひき売りで買った肉が犬の肉だったとかいう話もあった時だ。
父親は保険会社に勤めていたが中途から保健所に勤めた、最初は給仕からのスタートだったと母から聞いた、多分私が二三歳の頃だと思う。
借家の路地から大通りを横切り暫く行って右に曲がった途中にお宮があった、その空き地に紙芝居がくる。他の子は小遣いを10円貰うがうちは5円だった。姉と一緒に見に行き姉が5円を払って水飴を買い私はただ見をすることになる。「わーい!ただ見だあ」と他の子に避難されるのが悲しかった。が紙芝居のオジサンが「いいよいいよ見せてあげるよ」と僕のただ見を受け入れてくれる、さみしい思いで見る「黄金バット」だった。

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